たとえば往年のツイストの王様、チャビー・チェッカーのくに(TwistAgain 61)。これは「ド」で終わるところが違いますが、ラドレミソと構成音は同じ「ドレミソラ」の5音で歌われます。そこにつけこんで、後に細川たかしが、その民謡化バージョンを歌いました(大滝詠一プロデュース、78)。題して同じ旋律のまま、リズム・セクションの鳴り物だとか合いの手だとか、派手に音頭なので、笑えます。この歌は、金沢明子が民謡調で歌う(イエロー・サブマリン音頭)などと一緒に『笑ケース』という日本コミック・ソング史を通観する労作CD6巻セット(東芝EMI)に入っています。
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ビートルズの(イェロー・サブマリン)が民謡に収まってしまうのは、あの童謡っぽさが、西洋の童謡より、日本のわらべうたに近いものであるからです。合唱に入るすぐ前、イェロー・サブマリンというところは、「ミミレドラー」で終わっています。西洋のうたは、ふつうそんな中途半端な音では終わりません。それと、IREという1音節を「レドラー」というふうに揺すって歌うところも日本的。ドラムスも「ドンドンドコドン」と一種チンドン屋的な趣があります。10代の頃から黒人のロックンロールに親しんできた彼らが、子供っぽくトボケた調子を狙うと、日本のストリート・ミュージックにも通じた、こんな味わいが出るのでしょうか。