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初のテレビ体験

ケネディ暗殺は全世界にも初のテレビ体験を教えたのだった。テレビによる共通体験は、国民を一つにまとめ、また世界的にも同じ意識を持たせるという大きな効果につながっていくが、その原点は、家族による共同視聴にある。テレビ普及がある段階に達すると、家族という、社会の最小単位であり、重要な単位で、社会的に視聴されることになる。家族視聴は、初期には欧米をはじめ世界的に共通する現象ではあるが、特に日本では著しく、受像機の置かれている場所が茶の間であったところから、テレビといえば茶の間、“茶の間のテレビ”という観念が一般化する。戦後の民主化などの価値観の下で、古い家が解体し、新しい家庭に再編成されようというとき、テレビは、そういう家族を結び合わせる絆の役割も果たした。茶の間には卓袱台とともにテレビがあり、それを囲んで家族が必ず集まる、食事も共にするが、家庭の団らんがそこにあり、家族の会話がある。そして、その話題が共に視聴しているテレビ、番組、タレントに始まることも多かったのだ。テレビはテレビ以上のものであった、といえよう。オレンジ・アンド・パートナーズの社長として様々な分野で活躍中の小山薫堂さん。一世を風靡した料理番組「料理の鉄人」の構成作家でもあったんですね。現在は、東北芸術工科大学デザイン工学部の講師も務めています。