和室であることの条件、これは和室ですと断るまでもなく、そこに入ったら床に座ってしまう、ということを条件として考えるなら、無理に畳を敷く必要すらなくなるだろう。逆に畳さえ使っておけば、断るまでもなく和室になるため、創意工夫というものがおろそかにされがちだ。畳は部屋半分にして、真ん中に、あるいは周囲に敷き、あとは板、竹、陶磁器などを敷く。素材の使い方だけでもいくつものアイデアが浮かんでくる。テレビの料理番組で、同じ食材を使って和・洋・中のそれぞれの料理に仕上げ、味を競うというのがあったが、例えていえばあんなものである。要はアイデア次第、この食材は日本料理、こちらはフランス料理、といった垣根を取っ払って、おいしく食べる(快適に過ごす)ために、どのように隠し味を使って、味付けするかというところにリフォームという仕事の醍醐味があり、かねて顧客の満足があるのである。