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高等教育機会に大きな影響を与えるのは所得階層

学力と並んで、高等教育機会に大きな影響を与えるのは所得階層である。高校生の進路には所得階層間で大きな格差がある。特に私立大学進学は、家計所得一〇〇〇万円以上の高所得層では四四%と半数近くであるのに比べて、四〇〇万円以下の低所得層では二二%と半分にとどまり所得階層差はきわめて大きい(家計所得五分位の区切り値は、四〇〇、六〇〇、八〇〇、一〇〇〇、一〇〇〇万円以上である)。これに対して、国公立大学の場合には、高所得層一一%に対して、低所得層九・五%と所得階層による差はほとんどないことが注目される。先にふれた「学生生活調査」の結果と同じように、国公立大学は所得階層にかかわらず、教育機会を提供していることを示している。短期大学も差は小さいが同じような傾向がみられる。また、就職と専門学校とフリーターは所得階層の低い方が多くなっている。逆に、浪人は高所得層ほど多くなっている。このように、国公立大学と短期大学を除いて、進路の所得階層差はきわめて明確である。高校生の進路に対する学力の影響と所得階層の影響は非常によく似ている。つまり、多くの人が薄々感じているかもしれないが、学力が高いほど、そして所得階層が高いほど大学進学率は高い。進路を詳細にみると、学力と並んで、家計の経済力の大きさは進学を規定する、きわめて重要な要因であることが改めて確認できる。

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