今までアウターの下に隠れていた下着や肌を露出するファッションは90年代、下着ルックなどと呼ばれていたが、最近のファッション誌では「肌見せファッション」という言葉が使われているようだ。この肌見せファッションは当然、さまざまな社会的な議論を呼んでいる。夏も盛りに近づくと、主に男性雑誌ではこのテーマについて記事が多くなる。ただし、読んでみると、決してこの現象を歓迎しているわけではないようだ。むしろ、驚きと困惑と怒りを隠せない男たちを代表し、取材しているという印象である。いまどきの若い女の子たちはあんな格好で街を閑歩して、誰に見せるつもりなのか。それでいて、男性が注目すれば不快感を露わにする。この身勝手で不届きな連中は一体何者なのだ……。おおよそ、こんな論調である。下着業界を戸惑わせることになった下着のアウター化とは、そもそも一体何なのだろうか。下着の持つアピールの効果が拡大し、恋人やパートナーなど特定の関係を超えて、不特定の異性に対してまでも、自らの魅力をアピールしようとしているのだろうか。私たちの研究グループとしては、この点についてもしっかりと分析をしてゆく必要があると考え、18歳から59歳までの女性を対象に調査を実施することとなった(『下着や身体の露出に関する意識調査』未公刊)。
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