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炭素が結晶として成長したのがダイヤモンド

地球が宇宙に誕生したのは今から約46億年前ですが、それ以来、その深部に燃えたぎる溶岩マグマを貯え続けて今に至っているのが、この地球という“火の星”です。その溶岩マグマの中にある炭素が、高温、高圧のある条件下で結晶として成長したのがダイヤモンドという訳です。言い換えれば、ダイヤモンドは溶液状のマグマの中で限られた条件下で固体として結晶し得る、数少ない貴重な物質の一つなんです。200kmと言われる地球の深部で結晶しているダイヤモンドが火山爆発エネルギーの時速100kmのスピードで地表近くに出てきたときだけ私達人類はダイヤモンドに出会います。地中深くで、折角結晶していたダイヤモンドでも、時速100?のスピードで出てこないとき、つまり火山爆発というコースを取らずにゆっくり地表近くに上がって来ても、それはただのカーボン結晶(グラファイトという岩石)にしかなりません。また、同じ炭素物質の石炭は、地中では結晶せず地表近くで溶岩状からようやく固まった“炭素の塊”です。元は同じでも、その“履歴”が異なれば、天と地の開きができるとは、まさにこのことです。何物にも“征服されない”地球上で最高の硬さを誇るというダイヤモンド――このこととダイヤモンドの究極の価値と言われるあのまばゆい輝きとは関係があるのでしょうか?あるとすれば、一体どんな関係でしょうか?一見関係ないように思えますが、実は“関係大あり”です。正確には、結晶構造から来る強い因果関係です。それは“炭素原子の共有結合としてのダイヤモンド”という結晶構造に“集約”されます。少々難しい話になりますが、より深くダイヤモンドという宝石を理解するため、このまま読み進めて下さい。物質を構成する“原子”はすべて“電子”という“手”を持っています。個々の原子は互いにその手(電子)をつなぎ合うことで“結合”し、より安定した“物質”を形成しています。