恋愛まっただ中の女は、ハッキリいって何を着てもキレイ。そこは分泌量がぐんと高まった恋愛ホルモンが絶対の味方をしてくれる。しかしながら、恋愛中の女はいつの間にか、装いがチマチマとまとまってくる。不特定多数の男にアピールする必要がなくなったせいなのか、特定の一人の男に愛されればいいやと思ってしまうからなのか、「全身から放つインパクト」というものが、しだいに弱まってくるものなのだ。そもそも男は恋愛中の自分の恋人に対しては、意味なく保守的になりがちで、彼女が少しでも「挑むオシャレ」に走ると、思わずブレーキをかけたくなる習性があるからだ。女のほうは女のほうで、彼一人に向かってオシャレをしていると、つまらないところばかりを気にして全体の洗練がおろそかになっていく傾向も。たとえば、遠目には全然見えないようなプチなアクセサリーばかりにこだわって、全身のコーディネートにこだわらない、まさに木を見て森を見ないような視野の狭さが、全体の見た目の印象を、しだいに野暮ったくしていってしまうのだ。恋人同士は、お互いをいちばん近くで見ることに慣れてしまって、お互いをあまり引いて見ない。でもたまに全面ガラス張りのティールームなんかで待ち合わせして、遅れてやってくる彼女の姿を男が見つけた時、何となく華のない冴えない女になっていたとしたらどうだろう。だから恋愛まっただ中でも、オシャレばかりは不特定多数を意識した、全体としてひとつのインパクトを放てる、言うなればチームワークのいい装いを心がけて。顔から足先までワンブランドでそろえてみるのも、こういう場面ではひとつの方法かもしれない。